伊勢原協同病院 入院患者もお引越し 自衛隊第一師団がサポート
市内田中地区に新築移転し、8月4日から外来診療を開始した伊勢原協同病院(高畑武司病院長)。開院日となった8月1日には、旧病院の入院患者約140人の移送作業が、病院職員と陸上自衛隊の手によって行われた。
伊勢原協同病院は、施設の老朽化や駐車場不足などを背景に、2005年に新築移転計画を策定。2010年の都市計画決定から2012年に着工、約2年の建設期間を経てこのほど新病院が完成した。
同院では、軽症者から重病者まで、幅広い入院患者の万全な移送を期すため、1月から準備を開始。市を通じて陸上自衛隊に支援を依頼し、陸上自衛隊第一師団・第1後方支援連隊衛生隊(東京都練馬区)と、第4施設群(座間市)の隊員が移送作業に参加することになった。
当日は自衛隊の救急車両2台とバス2台、市の高規格救急車など計12台の車両を投入。各車両に医師や看護師らが同乗して、旧病院から約2Kmの往路を移送した。新病院に到着すると、移送された患者は丁寧に車両から運び出されて院内へ。集まった約200人の病院スタッフが新しい病室に患者を移していった。
作業はスムーズに進み、午後2時半にはすべての患者の移送が完了。高畑病院長は「急がず、慌てずに安全が第一。自衛隊の方々のご協力でスムーズに進められました。地域の方たちに頼られ信頼される病院をめざして行きます」と話した。
外来開始から2日目の5日、多くの人で賑わうロビー。利用者からは綺麗で広くなって好評だという。
旧病院については取り壊しを予定。また跡地利用については、現在検討中となっている。
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