かながわ観光親善大使で歌手の河村隆一さんが10月11日、大山阿夫利神社社務局の能楽殿でコンサートを行った。これは、大山を国際観光地として盛り上げようと企画された「大山石尊芸術祭」の一環。7日、8日には同所で火祭薪能も行われ、芸術祭は3日間で2700人を動員した。
初めての開催となった大山石尊芸術祭は、大山能の伝統を継承しようと行われている火祭薪能と、河村さんのコンサートを同じ舞台で行うというもの。県や市が大山を横浜・鎌倉・箱根に次ぐ「第4の国際観光地」として盛り上げようとしているなか、観光親善大使である河村さんが趣旨に賛同し、自身初の大山ライブが実現した。
当日は全国からおよそ900人が来場。河村さんは、1997年のソロデビュー曲や最新曲にくわえ、自身がボーカルを務めるロックグループ「LUNA SEA」のヒット曲など14曲を熱唱。マイクを通さず生声を披露する一幕もあり、能楽殿は大きな盛り上がりをみせた。
開演前、「時代の失速感もあるなか、皆がもう一度豊かな夢を見られるよう、歌で元気を届けたい」と語った河村さん。コンサート終盤には「2回、3回とこの場所に戻ってきたい」と約束しファンを喜ばせた。
第2回望む声
会場周辺では、ご当地みやげ品の販売ブースなどが軒を連ね、伊勢原の味覚を楽しむ人や、市公式キャラクター「クルリン」のグッズを買い求める人たちの姿も多く見られた。大磯町から友人と訪れた守屋ひろみさん(34歳/会社員)は「コンサートは100点満点。大山の雰囲気も楽しめて伊勢原を知る機会にもなった。また開催してほしい」と満足そうだった。
コンサートに先がけて行われた火祭薪能は2日間でおよそ1800人を動員。満員の客席には外国人観光客の姿も見られた。
コンサート実行委員会の委員長で大山阿夫利神社の目黒仁宮司は「たくさんの方々がお越しくださり、大山を知っていただく良い機会になった。第2回も開催できれば」と話した。
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