健康増進、世代間交流の担い手として1988年に誕生した「すこやかリズム体操」が復活の兆しを見せている。伊勢原市では、体操の動作をまとめたDVDと楽曲を収録したCDを7月中旬から配布。小中学校、自治会などに200セット、今月末からは市内企業にも配る予定だ。さらに、市は無料貸し出しも行うなど、ご当地体操の復権に力を入れている。
すこやかリズム体操は、健康・文化都市宣言を採択した市がその2年後に制作した3分半のオリジナル体操。NHKラジオ体操の元講師長野信一氏が振り付け、作曲家の松山祐士氏が音楽を担当した。ラジオ体操にはないストレッチを盛り込むなどして、制作当初は各校の運動会などで広く親しまれた。
しかし、音源を再生するラジカセの衰退や普及員不足などでリズム体操は下火に。これに対し、健康都市を標ぼうする市は「親しみやすく老若男女が気軽に行えるリズム体操を再び普及させよう」とDVD・CDの配布を決定。今後は市内企業にも配り、体操の機会を増やしていきたい考えだ。
市では周知活動にも力を入れている。10月11日には大原保育園(萩原敬三理事長/桜台)の運動会に市公式キャラ「クルリン」を派遣。園児220人と一緒にリズム体操を踊った。
同園では88年当初から一貫してリズム体操を行っている。「皆が楽しめる体操なので今後も続けたい」と萩原理事長。市健康管理課の山口知英課長は「かつてのように広く親しまれ、健康寿命の延伸、地域コミュニティの活性につながってほしい」と話している。
伊勢原版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|