あいさつで地域の絆 小中高連携で運動活発
伊勢原市内の小・中学校では、毎年10月11月の2カ月間を「あいさつ運動強化月間」として、各校でさまざまな取り組みが行われている。伊勢原小学校では、3年ほど前から中沢中学校・伊勢原高等学校と連携した、あいさつ運動を実施。昨年からは、生徒や教職員に加えて保護者や地域住民もあいさつ運動に参加するなど、地域を巻き込んだ広がりを見せている。
あいさつ運動は「あいさつは会話の基本であり、スタートである」との考えから、道徳・人権教育の一環として、10年以上前から市内の小中学校で行われている取り組み。
伊勢原小学校でも毎年、生活安全委員会の児童や教職員が中心となり活動を続けていたが、3年前から同じ通学路を利用する、中沢中学校・伊勢原高校と共に運動に取り組んでいる。
3校連携の2年目となった昨年、伊勢原小学校の学校支援ボランティアの呼びかけで、同会メンバーや自治会、民生・児童委員らもあいさつ運動に参加することになったという。
呼びかけを行った支援ボランティアの石井博道会長は、交通ボランティアとして、10年以上ほぼ毎日小学校の通学路に立っている。「朝のあいさつをきっかけに、子どもも大人もみんなが顔見知りになる。犯罪防止にも繋がると思います。今後も活動の輪を広げていきたい」と話す。
今年も10月6日から10日までを連携週間として、3校が学区内の通学路であいさつ運動を実施。中沢中学校は移転して交通量が増えた伊勢原協同病院周辺、伊勢原小学校前の交差点には伊勢原小学校と伊勢原高校のメンバーが立ち、学校へと向かう生徒・児童に「おはよう」と元気に声を掛けた。運動の成果もあり、徐々にあいさつが返ってくる量も増えてきたという。伊勢原小学校の岩田利通校長は「運動を通じて、あいさつが飛び交う明るい地域になれば嬉しい」と話した。
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