古くから信仰の山として多くの人が訪れる『聖地・大山』の発展をめざし、昨年5月に発足した「NPO法人大山聖地再生委員会」(相原直樹理事長・13人)。その活動の第一弾として、大山のこま参道入口手前にあったとされる参道の再生と自然を活かした広場を計画。2月5日には現地を訪れ、通路となる部分の線引きと今後の活動について話し合った。
大山聖地再生委員会は、歴史・文化に基づいた「情報発信の充実」、歴史遺産や史跡の再生をめざした「観光環境の充実」、地域特性を生かした「経営支援」を活動の大きな柱とし、大山の観光振興を行う団体。
法人設立前から計画を練り、同会が最初の活動として選んだのは、「仮称・石尊山公園化計画」と題した、こま参道入口手前を右に折れた場所にある旧参道の再生。相原理事長によると、この参道は昔の寺院へ向かう道であり、大山の水取り場となる滝へと続いている。現在はほとんど利用されることもなくなり、荒廃している。会では参道に面した土地所有者の協力を得て、参道の再生と隣接地を利用した広場を計画。2月5日に現地で活動を開始した。
この日はメンバー7人が出席。元の道の分からなくなっている参道の入口から滝までの約500mを歩き、道となる部分をロープで区切っていった。今後は県内で森林ボランティア活動を行うNPO法人かながわ森林インストラクターの会などと協力して参道整備等を進め、大山に自生していた山野草の復活やホタルを見ることのできる場所を作っていくという。公開は今年夏頃をめざす。
同会では今後、観光振興活動に対するサポーターズクラブなどを作る予定。相原理事長は「昔の大山の活気を取り戻したい。まずは出来ることから始めていきます。また来たいと、後世の方々が喜んでくれるような活動をしていきたい」と話した。
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