伊勢原観光道灌まつりで行われた御柱里曳き行で使われた御柱がこのほど建て直され、11月4日に安全祈願などの神事が行われた。大山バイパス沿いに建てられている御柱。姉妹都市である長野県茅野市の協力で伊勢原に運ばれている。
御柱祭は信州・諏訪大社で7年ごとの寅と申の年に行われるもの。起源は定かでないものの、室町時代の「諏方大明神画詞」に平安時代初期の桓武天皇の時代に最初の記録があり、起源はさらに遡ると言われている。
山中で切り出した巨木を里へと曳き出し、神社までの道中を曳くのが「御柱里曳き行」で、伊勢原には茅野市との姉妹都市提携を経て、市制15周年を機にはじめてやってきた。
今年で9本目を迎えた伊勢原での御柱。今回の御柱は最大直径1・05m、長さ13・5m、重さ4tのモミの木が使われている。当初は市が主導で御柱を茅野市から招致していたが、5本目から、茅野市の御柱祭関係者と親交を深めた磯崎敬三さん(80)率いる阿夫利睦が主導している。
本場の御柱と同様の工程
磯崎会長は、2月に諏訪大社の神職とともに長野県の山中で御柱を選定する「仮見立て」から立ち会い、5月に「本見立て」を経て、9月に木を伐採。御柱を曳行する綱を作る「綱打ち」では、伊勢原からも希望者が現地を訪れ、茅野市の住民らと一緒に作業を行うなど、本場の御柱祭同様の工程を経て道灌まつりに合わせて伊勢原に運ばれてきた。
諏訪大社とゆかりの地
子易地区には諏訪神社があり、磯崎会長は神社の総代長を務めていた。歴代の御柱が建てられている場所は「諏訪裏」と呼ばれる場所。こうした経緯もあり諏訪大社から承認され、御柱が伊勢原の地へやってきている。
磯崎会長は「大山のシンボルとして地元の皆さんや観光客に見てもらえればうれしい。あらたな御神木として大山から市民を見守ってくれると思う」と話す。これまで建てられていた御柱は役目を終え、今後は神社などで有効活用される予定。
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