神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
伊勢原版 公開:2024年5月10日 エリアトップへ

秦野伊勢原消防本部 通報現場を「見える化」 スマホで映像を送信

社会

公開:2024年5月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
Live119を活用したデモンストレーションの様子
Live119を活用したデモンストレーションの様子

 秦野市消防本部と伊勢原市消防本部は2025年4月1日からの秦野市・伊勢原市共同消防指令センター(秦野市曽屋)の本格運用に先立ち、映像通報システム(Live119)の先行運用を5月7日から開始した。

 Live 119は、スマートフォンからの119番通報者に動画の送信を依頼し、消防隊や救急隊到着前に現場の映像を消防指令センターで受信し、確認することができるシステム。

 秦野市消防本部によると、システムの開始により119番通報のみでは伝えることが難しい状況でも、映像やGPSにより、現場の状況が把握できるため、地理に詳しくない人からの通報でも災害発生場所を早期に特定することができる。また映像を通じて火災や交通事故などの災害状況を正確に判断することができ、心肺蘇生法などが必要な場合でも、通信指令員が映像を確認しながら応急手当のアドバイスをし、より効果的な救急処置に繋げられるという。近隣では藤沢市や大和市など県内6つの自治体で同様のサービスが導入されている。

 共同消防指令センターの運用までの期間は、秦野と伊勢原の消防本部それぞれが別々にシステムを活用していく。

システムの利用方法は

 サービスは119番通報を受けた際、通信指令員が必要と判断した場合に、通報者のスマートフォンに消防からURLを記載したSMS(ショートメッセージ)が送信される。通報者はそのURLをタップし、画面の案内に従って操作すると、通信指令員が通報者へ対応の仕方を教えてくれる。アプリをダウンロードする必要はないが、通信料は通報者の負担になる。

 システムの先行運用を前に4月24日、共同消防指令センターでデモンストレーションを実施。人が倒れていた場合などを想定し、消防署職員がサービスの使い方や指示を受けながら心肺蘇生を行うなどの模範を示した。秦野市消防本部の担当者は「これまでは口頭だったため、指示を伝えても実際にできているか分からなかった。システムの導入により指令員が現場の状況が分かるのでより的確な救命救助活動ができる。通報の際は周囲の安全を確保したうえで撮影をお願いしたい」と話す。

共同消防指令センターを整備

 伊勢原市と秦野市両市からの119番通報を1カ所で行うようになる同センター。市境の地域など、互いの消防本部に出動指令を行い、災害現場にいち早く駆け付けられる隊への要請が可能になる。センターの建設にあたり2018年から検討を進めてきた両市。事業費はシステム導入費の300万円や、センターの建設費、設備費など全体で約15億円を見込む。

伊勢原版のトップニュース最新6

幽玄へと誘う火祭薪能

大山阿夫利神社

幽玄へと誘う火祭薪能

9月10日(火)から受付

9月6日

パレードの配役決定

伊勢原観光道灌まつり

パレードの配役決定

10月5日、6日に開催

9月6日

7.4%増の約184万人

2023年伊勢原市観光客

7.4%増の約184万人

大山・日向の宿泊客は減

8月30日

一騎打ちの様相か

市長選

一騎打ちの様相か

告示まであと2週間

8月30日

ラッピング車が稼働

市立図書館

ラッピング車が稼働

配送車への採用は県内初

8月23日

優良建設5社に感謝状

伊勢原市

優良建設5社に感謝状

技術と創意工夫を評価

8月23日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 8月30日0:00更新

  • 6月14日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

伊勢原版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook