大規模車両事故に備えて 市消防本部が車両破壊救助訓練を実施
伊勢原市消防本部は2月18日と21日の2日間で、交通事故などによる車両事故を想定し、実際の中古車両を使った「車両破壊救助訓練」を市内小稲葉にある(有)マサル商事敷地内で行なった。
国道246号線を抱える伊勢原市。市消防本部によると大型車の通行量も多く、2Km以上の坂道が続く善波峠などもあることから、交通事故が発生した場合に大規模車両事故になることが多いという。
車両事故を想定し、的確な救助のための器具等の使用方法を学ぶ「車両破壊救助訓練」は、利用する車両の手配と使用後の処理の問題から、各市町村でも訓練を行なう機会が少ない。今回は消防団員の協力もあり、中古車両と訓練場所を確保。消防隊員の経験を目的に、約5年ぶりに実際の車両を使った訓練が行なわれた。4回に分けて実施された訓練には約50人の消防隊員が参加。市消防救助隊の指導のもと、油圧切断救助器具を用いたドア・屋根の破壊開放、ガラス破壊、ハンドル・ペダル等の切断、ラムシリンダーを用いたキャビンの開放など、実践さながらの訓練が行なわれた。
実際の現場では一連の作業を状況に合わせ、約10分程度で行なう。「実際の車両事故では搭乗者が脱出不可能になる場合が多く、いかに早く保護するかが大切。またドライバーの皆様には安全運転をお願いしたい」と中村副主幹は話す。
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