伊勢原手作り甲冑隊(山口靖之代表)と、よさこいチーム・花手毬(露木ミネ子代表)のメンバーなど45人が5月12・13日、東日本大震災で津波の被害をうけた宮城県山元町を訪れ、被災者に劇や踊りを披露した。
震災から1年以上が経過してもなお、厳しい生活を強いられている被災者に、自分たちのステージを披露して少しでも元気になってもらおう―。そんな思いから、伊勢原手作り甲冑隊と花手毬は今回のために「心のボランティア隊」を結成して、12日の午前中に現地入りした。
きっかけ
甲冑隊のメンバーである山本玉代さんが山元町の出身であったことが今回の慰問のきっかけ。海沿いに位置する同町は震災による甚大な津波の被害をうけた場所。600人以上が犠牲となり山本さんの弟も亡くなった。1万4千人ほどだった町の人口も今では4千人足らずとなっている。
「被災した皆さんを少しでも励ましたい」という山本さんの思いに花手毬のメンバーも賛同。山本さんは現地の知人を通じて訪問の日程などを調整し、今回の慰問が実現した。
「また現地を」
13日、地元の公民館を使って行われたステージには仮設住宅に暮らす住民およそ300人が来場した。
甲冑隊は自慢のかぶとやよろいを身にまとい寸劇などを行った。花手毬は来場者に鳴子を配布し、鳴子の音が響くなかダイナミックな踊りを披露した。会場には地元の町長や町議なども駆けつけ、催しは盛況のうちに幕を閉じた。
今回、心のボランティア隊のメンバーたちは、津波により大きな被害を受けた地区を訪れ、全員で黙とうをささげた。訪問を終え、山本さんは「来てくれてありがとうと多くの方に言っていただきました。行ってよかった」とコメント。花手毬の事務局によると、今回好評だった鳴子を100個ほど、現地に贈る予定だ。
今後について山本さんは「逆に私たちも勇気を頂きました。また現地を訪問したいです」と話した。
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