大山 夏山シーズン始まる 7月27日(金)から8月17日(金)まで
大山が一年間で最も賑わう『夏山』―。7月27日(金)には、大山阿夫利神社(目黒仁宮司)下社で夏山到来を告げる神事『山開き祭』が執り行われ、山頂へ向かう入り口『登拝門』の扉が東京日本橋のお花講により開けられる。
夏山シーズンになると、関東一円から大山講の人々が集まり、白浄衣姿で大山山頂を目指して登拝する。その姿は、古くからの風物詩として、落語『大山詣り』としても書かれているほど。
現在は、多くのハイカーや登山客などで賑わう大山だが、明治初年の神仏分離までは夏山期間以外は信者しか入山できなかったという。下社から山頂への入り口にある登拝門は、その当時の名残として今に伝わるもので、夏山期間以外は扉の半分が閉ざされている。
この登拝門の鍵は、元禄年間より「お花講」が所有。毎年、夏山初日には60人以上のメンバーが集まる。当日は神事の後に、お花講の手によって半分閉まった登拝門を完全に開けられ、夏山がスタートする。その後、講のメンバーは「さんげ、さんげ、六根清浄、お山は晴天、六根清浄」と唱えながら、山頂を目指す。この「さんげ」とは懺悔、「六根」とは眼・耳・鼻・舌・身・意の六感を意味し、大山に参拝することで過去の罪悪を神に告白し、身を清めるとされている。
また、この登拝門は長年の風雨による傷みが激しく、お花講による修復計画が進められている。27日の山開き祭では、新たな門の完成を祝う「通り初め竣工式」も行われる予定。
夏山シーズンは8月17日(金)まで。
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