桜台在住の元教員、菅原信夫さん(60歳)が7月24日、これまでの山旅を記録した「丹沢山紀行」を上梓した。菅原さんは「大山をはじめ、魅力ある丹沢を一冊にまとめました」と話している。
丹沢山紀行は、菅原さんが55〜60歳の間に丹沢各地の山や沢を歩いた記録を約200頁にまとめたもの。5年間で巡った35本のルートを200点以上の写真と地図を交えて紹介。うち5本は大山ルートで、ほかにも伊勢原市内の桜めぐりの様子なども書かれている。自費出版を決めたのは昨年末。定年退職を前に「大好きな丹沢の記録を一冊にしよう」と考えた。今年3月に白山書房と作業を開始し、7月14日に完成した。
山には必ずペンとカメラを携行する菅原さん。道中では生物、気候など自然の様子や、気づいたことなどを細かく書きとめている。帰宅後はその日歩いたコース、立ち寄った場所を時間の経過と併せてまとめる。丹沢山紀行はこうした記録を基にして作られた。
中学校を卒業した春に登った大山に魅せられ登山にのめり込んだが、教員になってからはしだいに山から遠ざかった。しかし、35歳で伊勢原に移り住んだことが転機に。「大山のふもとで暮らすうちに、山への思いがまた湧き出して」と40歳で再び大山に登った。
以降、丹沢をくまなく歩き、丹沢山行はこれまでに144回を数える。大山には19回登り、息子と伊勢原駅近くの自宅から頂上まで歩いたこともあるという。
「個人的には雪に覆われた2月の大山が好きです。空気が澄み眺めも素晴らしい」と菅原さん。「還暦の記念に本を出版できてよかった。これからも積極的に丹沢に出かけたい」と笑顔で語った。
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