神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
伊勢原版 公開:2013年1月18日 エリアトップへ

夜間避難所生活体験訓練 「声掛けが一番」 障害者も参加し より実践的に

公開:2013年1月18日

  • X
  • LINE
  • hatena
力を合わせて車いすを移動させる
力を合わせて車いすを移動させる

 大地震に備えて地域防災力の強化を目指す「夜間避難所生活体験訓練」が1月12日から13日にかけて、県立伊志田高校(植田かおる校長)を会場に市民約300人が参加して行われた。今回は、炊き出し訓練など従来の訓練に加え、東日本大震災時にも起きた帰宅困難者への対策訓練、障害者支援を学び実践する「災害時要援護者支援訓練」も障害者が参加して実施された。

 夜間避難所生活体験訓練は、切迫性の高まる東海地震を想定して、1999年から毎年実施しているもの。夜間の避難所生活に重点を置いた実践的な訓練が行われている。

 今年は、伊志田高校を広域避難所とする石田(小田原厚木道路北側)、見附島(同)、東成瀬、リバティタウン伊勢原、同第2、同第3の6自治会・約1720世帯が対象。当日は約300人の市民が参加した。

 当日は夕方4時40分に東海地震(マグニチュード8・0)が発生したと仮定して訓練を開始。地震速報とともに参加者は自主防災会の緊急一時避難所を経て、広域避難場所の伊志田高校に集合した。避難所では、仮設トイレ等の防災資機材取扱訓練、炊き出し・配給訓練などを、地元消防団や災害ボランティア連絡協議会と一緒に行った。また市民ら34人は同校体育館に宿泊。ロール状の畳「緊急畳」等を使い、冬の厳しい避難所生活を体験した。

 今回の訓練では、より実践的なものを目指して、市障害者自立支援協議会や市内手話サークル、ガイドヘルパーらが協力して、初めてとなる障害者参加の訓練を行っている。

 成瀬コミュニティーセンターに集まった、視覚障害者4人・聴覚障害者3人を含む20人の参加者は、障害者のいるイベント時に災害が発生したと仮定して避難を開始。市民と一緒に配給訓練などを行った。

 体育館では参加者向けに行われた要援護者の支援方法の講話にも参加。日常の生活から災害時に困る事などを説明し、理解を求めた。

参加した視覚障害のある山田洋子さんは「声を掛けていただくことが一番です。毎回訓練に加えていただき、多くの人に現状を知ってほしい」と話す。

 またこの日は愛甲石田駅で帰宅困難者対策訓練も初めて実施。訓練では滞留者の混乱防止をめざし、一時滞在施設となる日産テクニカルセンターやアマダへの誘導などを行った。
 

炊き出し訓練
炊き出し訓練

伊勢原版のトップニュース最新6

後世に伝えたい

伊勢原女性農業者連絡協議会

後世に伝えたい

「伊勢原の食と行事」発刊

5月3日

市が購入費用を助成

自転車用ヘルメット

市が購入費用を助成

1個につき最大2千円

5月3日

大山で宿坊体験

自修館中等教育学校

大山で宿坊体験

納太刀やとうふ作りも

4月26日

給湯器点検商法にご用心

給湯器点検商法にご用心

相談件数が急増

4月26日

受粉作業佳境に

伊勢原産ナシ

受粉作業佳境に

市内農家で

4月19日

車いす「だからこそ」

葉月流宗家

車いす「だからこそ」

日本舞踊で自己表現を

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 1月26日0:00更新

伊勢原版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook