大田小学校 エコ技術を体験 (株)ブレストが「スクール油田授業」
大田小学校(佐野智子校長)で5月7日、株式会社ブレスト(本社・平塚市四之宮)を講師に招き、6年生を対象にした環境授業「スクール油田」が行われた。当日は同社が開発する廃プラスチックを油に戻す油化装置を使い、世界のゴミ問題やリサイクルの大切さを学んだ。
(株)ブレストは廃プラスチックの油化装置で、世界的に注目される企業のひとつ。8年程前から環境に関する出前授業を行い、早稲田大学や神奈川大学をはじめ、全国の学校で100回以上の環境授業を行っている。
大田小学校は一昨年度、日産財団から理科/環境教育助成を受け、学校教育として環境教育に取り組む。同社の伊東昭典社長と知人のPTA関係者が「見やすく、分かりやすい技術で環境問題に興味を持ってほしい」と橋渡しをして、今回の出前授業となった。
同校では、給食のパンのビニールを、油の材料として1カ月前から回収。当日はプラスチックが石油からできることや、環境問題を学び、油化装置で作った燃料で発電機を動かして扇風機を回した。「ゴミの分別はまだまだできていません。意識を持つことが大切。子どもたちにも知ってもらいたい」と伊東社長。北村章教頭は「原理は分からなくても、体験で感じてほしい」と話す。今後は、廃プラスチックを集め、学校行事等での燃料利用も検討する。
また授業では、発泡スチロールの空気を抜く液体も登場、児童たちは体験を通じて石油製品のリサイクルと分別の大切さを学んだ。「プラスチックが油になることを初めて知って勉強になった」と中山百華さん。石井仁一朗君は「プラを分別してリサイクルできるようにしたい」と話した。
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