関東ブロック商工会青年部連絡協議会などが主催する「主張大会in栃木」が10月8日・9日、宇都宮市で開かれた。関東を中心に11都県の青年部代表12人(栃木は2人)が参加した大会で、伊勢原代表の稲垣完さん(34歳)が優秀賞に選ばれた。
各都県の代表者が10分間の持ち時間で青年部活動や地域振興、まちづくりについてスピーチし、発表内容や表現力で順位を決めるこの大会。稲垣さんは、7月に行われた県予選で優勝し、伊勢原代表として大舞台に臨んだ。
稲垣さんが取り上げたテーマは「青年部活動に参加して」。原稿は県予選で使ったものを手直しし、パソコンは使わず手で書いた。「自分の手で書いた文章は覚えも早い」と、大会当日までに3千字にのぼる全文をほぼ暗記。これが功を奏し、本番では常に前を向いて堂々と発表した。声の抑揚や身振り、表情にも気を配ることができた。
小稲葉の資源回収業「(有)タチオカ商会」に勤める稲垣さんは、スピーチの中で自身の仕事に言及。資源回収業を夢見る子どもがほぼ皆無だということ、「ゴミ屋」「クズ屋」と揶揄された経験などにふれ、「青年部の活動を通じて会社や業種のイメージアップを図りたい」と力を込めた。また、青年部で成長できたことや、苦楽を共にするメンバーへの感謝も述べた。
多くの後輩に
審査の結果、稲垣さんは2位にあたる優秀賞に選ばれた。「全員の発表を見終わった時、正直勝てると思った」と手ごたえ十分だったが、惜しくも全国大会には一歩届かなかった。「でも、力を100%出し切れたので悔いはありません」と最後は笑顔を見せた。
最初で最後の主張大会を終えた稲垣さん。「主張大会は素晴らしい大会。この経験を一人でも多くの後輩に味わってほしい。自分の経験や知識を伝えていけたら」。今後は青年部の裏方としても活動していく。
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