消防職員と女性消防団員による高齢者宅の戸別訪問が行われている。秋の火災予防運動に合わせたもので、65歳以上の一人暮らし世帯をまわり防火を呼びかける。防火啓発だけでなく、高齢者が消防とのつながりを実感し安心してもらう意味もある。
戸別訪問の初日となった10月21日、市内に住む81歳の女性宅に消防本部の越地修平消防士長と消防団員の亀井明子さんが訪れた(=写真)。2人はガスの元栓やコンセント、暖房器具などに故障がないかを確認したほか、女性の健康状態なども詳しく記録。越地消防士長は設置が義務付けられている住宅用火災警報器についてもその意味や効果を説明し、「悪徳な警報器の訪問販売にご注意ください」と警戒を呼びかけた。
本音が鍵
それだけではない。亀井さんは合間を見ては、市内の話題や天候といった世間話で場を盛り上げる。女性は「近所付き合いが希薄な時代にあって、こうした訪問はおしゃべりできて楽しいし安心」と話した。
消防本部予防課によると、戸別訪問自体は多くの自治体で行われているが、女性団員と一緒にまわるやり方は県内でも珍しい。女性を同行させることで相手の警戒心を解く狙いがある。「心を開いてもらえるようゆっくり同じ目線で話します」と亀井さん。いかに相手の本音を聞きだせるかが防火の鍵になるようだ。
戸別訪問は10月25日、30日にも実施され、計71世帯を訪問する予定。
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