アイドルグループAKB48が歌う「恋するフォーチュンクッキー」で地元をPRしよう、という試みが伊勢原市と市民有志によって進められている。市内各地で撮影した映像を一つにまとめ、11月中旬にはインターネット上で公開される予定。
「恋するフォーチュンクッキー」は、AKB48が今年8月にリリースした32枚目のシングルで、ミリオンヒットを記録した。親しみやすいメロディーと振り付けが人気となり、曲に合わせて踊った様子を動画サイトに投稿する自治体や企業が相次いでいる。
10月18日から公開された神奈川県バージョンでは、黒岩祐治知事の踊りや横浜市出身の体操選手・白井健三さんの登場が話題となった。動画サイト「ユーチューブ」ではこれまでに200万回を超す再生回数を記録している。
目標は100万再生
伊勢原バージョンの制作が決まったのはその直後。県の動画を見た高山松太郎市長が「伊勢原を全国にPRするためにやってみては」と発案した。これに市民の有志が賛同し、市の協働事業として制作実行委員会も立ち上がった。
撮影は11月に入って市内47ヵ所で順次スタート。市役所では職員と市の公式キャラクターの「クルリン」が一緒に踊り、神社や商店街、病院、教育機関などでは市民が振り付けを披露する。出演者は1千人程度になる見通しだ。
撮影した映像はフレーズごとにつなぎ合わされ、11月中旬には伊勢原バージョンが完成する予定。動画はユーチューブで見ることができる。高山市長は「市の魅力が詰まった作品になってほしい。この動画が伊勢原を全国の人に知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。
市民協働課によると、県内の市町村で「恋する―」ご当地バージョンを制作する例はまだ少ないという。市民有志の代表で実行委員会委員長の柏木貞俊さんは「夢は大きく100万回再生。市内外でたくさんの方たちに見ていただければ」と話している。
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