熱心に話を聞く参加者
成瀬地区の小金塚自治会（前嶋孝会長／約７００世帯）で11月21日、「薬膳で健康づくり」をテーマにした教養講座が開かれた。講師には栄養士として市内の小学校に長年勤務していた芳賀光子さん（68歳）を迎え、薬膳で未病を治す方法を学んだ。
小金塚自治会では、現代社会に沿ったテーマの教養講座を毎年会員対象に開催し、意識の向上を図っている。昨年は「振り込め詐欺」をテーマに現職の警察官を招いて行った。
今回のテーマ「薬膳で健康づくり」は、食事から未病を治していこうというもの。同会の福祉教養部が、小学校で栄養士としての勤務を経て現在は料理教室や講演会で活躍する芳賀さんに講師を依頼し、講座の開催が決まった。
「未病」とは、自覚症状はあるが、検査では異常がない状態のこと。高齢化が進む神奈川県でも「未病を治すかながわ宣言」を発表している。
当日は女性を中心におよそ25人の自治会員が集まり、芳賀さんの話に熱心に耳を傾けた。「四季や自分の体調に合わせて食材を選ぶことが大切です」と芳賀さん。味覚で５つに分類した「五味」と臓器の関係や、旬の食材を使った季節の薬膳メニューなどを紹介した。
講座の中では、芳賀さん指導のナツメと生姜を使った薬茶の試飲もあり、「想像より飲みやすくて美味しい」とおかわりする参加者の姿も見られた。
参加した布施典子さん（58歳）は、「今日の講座で得た知識を今後の食生活に活かしていければ」と感想を話した。
同自治会では、防犯防災部など会員が４つの部に分かれ、活動している。今回の教養講座を企画した福祉教養部では今後も住民たちが興味・関心のあるテーマで教養講座を開催していきたい考え。
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