伊勢原市青少年センター本館が、3月29日に閉館した。青少年活動の拠点として、青少年団体や一般市民にも広く利用されてきた施設は、老朽化や耐震性の問題から、46年の歴史に幕を下ろした。
市役所の南側に位置する青少年センター本館は、県立青少年会館として1973(昭和48)年に建てられた施設。95(平成7)年には、県から移譲され、青少年センターとして、市が管理運営をしてきた。
同センターには工芸室や学習室、集会室、食堂などがあり、市青少年課によると延べ年間約3万3600人が利用(17年度)。代替施設の建設の予定はなく、同課では閉館が決まった昨年秋以降、案内看板や登録団体に閉館の知らせを配布し、公民館やコミュニティセンター、図書館などの利用を呼びかけてきた。
解体工事は2020年度に予定される。跡地は暫定的に駐車場として整備され、慢性的な市役所周辺の駐車場不足に充てる予定という。センター東側の体育館と弓道場は引き続き利用でき、施設の担当がスポーツ課に変わった。センター内にあった3課(青少年課・子ども家庭相談課・教育センター)は閉館に伴い市役所5階に移転し、4月1日から業務を始めた。
市青少年課の桑原豊課長は「閉館に伴い施設の管理業務はなくなったが、青少年指導員や青少年補導員、子ども会など地域と一緒になって青少年育成に努めていきたい」と話した。
日向ふれあい学習センターも閉館
1963(昭和38)年に県立青年の家として開設され、99(平成11)年に市に移譲された日向ふれあい学習センターも3月31日に閉館した。今後は日向地区にある御所の入森のコテージやふれあいの森日向キャンプ場と合わせて、施設の廃止、民間への譲渡を含めて検討しているという。
市内には建物を有する公共施設が116施設あり、今後老朽化による一斉の建て替えや大規模修繕の時期を迎えることから、16(平成28)年3月に市は中長期的なビジョンをまとめた公共施設等総合管理計画を策定。現在、20年度までの3年間を計画期間に定めた実施計画を進めている。市公共施設マネジメント課の桐生尚直課長は「将来にわたり安定した施設サービスを提供していくために必要な施策。市民への説明を丁寧にしながら、理解を頂けるように進めていければ」と話した。
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