伊勢原市は、東京2020オリンピックに出場する市内出身選手を応援することを目的に、五輪特別仕様の布招きを作成。市立小学校の児童に応援メッセージを書いてもらい、伊勢原駅と大山のこま参道に掲出する。
市は五輪の色にちなんだ青、黄、黒、緑、赤の特別仕様の5色の布招きを各200枚、計1000枚作成。市内の小学校10校に配布し、児童に参道に見立てた白い余白部分にメッセージを記入してもらう試みを行った。
16日には、比々多小学校の5年生3クラス、94人が、学活の時間に応援メッセージを記入。同校卒業生で五輪出場が決定している堺亮介選手(トランポリン)と、塩浦慎理選手(競泳)に向けて「1位めざして頑張って下さい」「とても楽しみにしています」などと応援メッセージを布招きに綴った。
市は、聖火ランナーがこま参道を走るタイミングで参道に応援メッセージ入りの布招きを掲出することを計画していた。しかし6月11日、県が6月28日から30日に実施される県内オリンピック聖火リレーの公道走行を中止したことに伴い、6月28日に市内で実施される予定の聖火リレーも中止になった。
市商工観光課の担当者は「聖火リレーは中止になってしまったが、布招きを掲出して大山や伊勢原を訪れる人とともに、市内出身選手を応援しようと掲出をすることを決めた」と話す。
この日メッセージを書いた同校の児童は、「応援の気持ちを込めて一生懸命に書いた。代表の2人の選手のことはトロフィーなどを見たこともあって知っている。比々多小の先輩なのでオリンピックで頑張ってほしい」とエールを送った。
応援メッセージ入りの布招きは、6月26日(土)から1カ月間、伊勢原駅と大山のこま参道に掲げられる。
布招きとは
夏山の時期に大山阿夫利神社を信仰する団体(講社)が、宿坊を常宿にしていることを表すため、講名が書かれた名入れの手ぬぐいのような布を門前に掲げていた。
これが布招きで、本来は講社が制作していたが、現在は大山の風物詩として客を招き入れる「おもてなし」の意味で大山や市内各所に掲げられている。
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