小選挙区で勝利し、万歳する後藤氏（中央）＝厚木事務所
第49回衆議院議員総選挙は10月31日に投開票され、小選挙区神奈川第16区（伊勢原市、厚木市、愛川町、清川村、相模原市南区・緑区の一部と座間市の一部）は、立憲民主党前職の後藤祐一氏（52）が議席を獲得した。一方で、自由民主党前職の義家弘介氏（50）は、重複立候補した比例区で復活当選した。
実績前面に選挙戦展開
後藤氏が一騎打ちを制して、前回（２０１７年）の雪辱を果たした。
後藤氏は、「予算委員会質問時間ナンバー１」「ネット投票法案提出」といった、これまでの実績を前面に打ち出して、今回の選挙戦を展開。清川村を除く、伊勢原市や厚木市、愛川町、相模原市南区・緑区の一部、座間市の一部で義家氏を上回り、13万７５５８票を獲得し、２万３１６２票差をつけて小選挙区を奪還した。
開票速報で当選確実が報じられたのは午後11時過ぎ。厚木市中町の事務所で、支援者らの拍手で迎えられた後藤氏は謝辞を述べ、「これからも地元を回り、確実に地元で勝てる強い政治家になりたい」とあいさつ。
今後については「議席をいただいた以上、ただ反対するのではなく、皆様の声を受けながら具体的な提案をし、一つひとつ実現していく。そんな政治家になりたいと思いますし、そんな政党に変えていく」と述べた。
地元との絆を確認
伊勢原市内の義家氏の支援者らは、板戸の伊勢原事務所で開票状況を見守った。後藤氏の当選確実の知らせに、大きなため息が漏れた。深夜０時頃、伊勢原事務所に姿を現した義家氏は、「私の力不足」と頭を下げた。
その後、義家氏の比例復活当選が決まったのは、０時45分頃。11月１日の正午に、改めて報告会を開いた義家氏は、集まった支援者１００人を前に「南関東ブロック比例で、当選を果たすことができました。再び愛する伊勢原市のために仕事ができることを誇りとして、これからも歩んでまいります」と語った。
第16区全体の投票率は、55・35％で前回（２０１７年）の51・56％を３・79ポイント上回った。伊勢原市内の投票率は57・72％で、前回総選挙の52・53％より５・19ポイント上回った。
報告会であいさつする義家氏＝伊勢原事務所
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