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“働くリハビリ”で高齢者支援 認知症患者が料理を提供

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掲載号:2018年6月22日号

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言葉を交わしながら料理を手渡す利用者
言葉を交わしながら料理を手渡す利用者

 認知症を抱えるデイサービスの利用者が調理から接客までを手がけるレストラン「かめキッチン」(鵠沼海岸7の20の21)が18日、オープンした。料理や来店客との関わりを通じて、機能回復や社会と接点を持つのに役立ててもらう。デイサービス利用者が有償で働く取り組みは全国的にも珍しいといい、今後地域との交流も深めていく。

 運営するのはNPO法人「シニアセラピー研究所」(鈴木しげ理事長)。同日、オープニングセレモニーが開かれ、市内外から親子連れや家族など約100人が雨の中、足を運んだ。

 「韓国の料理でトッポギおいしいですよ」「高野豆腐と人参と使っています」と言葉が飛び交う。試食会では約20種類の料理が振る舞われ、来店者ができたての料理に舌鼓を打った。

 同法人は2006年に設立。現在、「パン遊房亀吉」など30以上の事業を展開している。07年には神奈川県初のカルチャー式デイサービス「カルチャースクール亀吉」を開設した。日常生活の中で機能訓練をし、人の役に立つことをコンセプトに運営。10年ほど前からリハビリの一環として、料理を取り入れており、利用者が生き生きできる場を作ろうと考えた結果がレストラン開業に繋がったという。

 同法人の鈴木しげ理事長は「昼だけでなく、夜も営業できるようにして、誰でも利用できる場として展開していきたい。レストランをきっかけに福祉について考えてもらえたら」と話す。

「やりたい」を形に

 かめキッチンでは、認知症などを患っているデイサービス利用者10人ほどが家庭料理を基本とした日替わりメニューを考え、手作り料理を提供。地域ボラティンアのサポートを受け、利用者は有償ボランティアとして、売上の一部を報酬として得ることで、生きがいを見出してもらう。

 調理をする80代女性は「昔、夫に料理を作っていた時のことを思い出せた。自分たちでメニューを考えられるので、夫が好きだった料理をいつか作って、ここに食べにきてもらえたらうれしい」と話していた。

 今後は、月1回の子ども食堂や国際交流パーティ、音楽ライブ、夏休みには子ども向けのパンや料理教室などを展開していくという。

 同店の営業は月曜から金曜と祝日の午前9時から午後3時30分(カフェメニューのみ)で、ランチタイムは11時30分から1時30分。土日は休み。ランチバイキングは500円から。

 問い合わせは、同店【電話】0466・34・8550へ。

試食会で振る舞われた料理の一例
試食会で振る舞われた料理の一例

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