神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2020年1月10日 エリアトップへ

記者探訪 父は餡、娘は案を練る 藤沢の「平野製餡所」

社会

公開:2020年1月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
餡を仕込む二木さん。多い日は200kgを超える
餡を仕込む二木さん。多い日は200kgを超える

 「あんこ屋営業中」。南藤沢から藤沢橋へ向かう道すがら、歯科が1階にあるマンションの入口で、ひらひらと揺れるのぼり旗がいつも気になっていた。店を訪ねると、1階の奥が倉庫や工場になっており、甘い匂いと湯気を立てながら、社長の二木(ふたつぎ)基臣(もとおみ)さん(55)が黙々と餡をねっていた。

 平野製餡所は大正12年創業。当時は住居を兼ねた平屋だったが、平成3年に先代が今のマンションに建て替えた。現社長は先代の親戚で、総菜屋一筋で働いてきた二木さんを跡継ぎにと声がかかり、17年前、夫婦であんこ屋の道に入った。

 本業は和菓子屋を中心に、パン屋や飲食店などへの卸し。だが「お客さんの注文に応えて」と、つぶやこし餡の他に、栗や安納芋、フランボワーズなどの変わり種も増やしていき、小売りもしている。

 細々と行っていた小売りに光を当てたのが娘の泰子(ひろこ)さん(29)。一昨年から設置したのぼりも泰子さんの案だった。同時期からSNSであんこ屋の魅力を発信。昨年1月にはTV取材の反響でツイッターのフォロワー数が急増。小売りも日々の売り上げにつながるほどに伸びていった。

 ツイッターは非公式だというが、「接客が得意な娘の働きは評価している」。餡を仕込みながら社長は静かに笑顔を見せた。泰子さんは「和菓子をもっとみんなに食べてもらうことが夢。おはぎや柏餅など、餡を通じて季節を感じてほしい」と、母譲りのにっこり顔で話した。

SNSで店の魅力を発信する泰子さん
SNSで店の魅力を発信する泰子さん

藤沢版のローカルニュース最新6

市民病院がウェブ講座

市民病院がウェブ講座

参加者を募集

3月29日

相鉄フレッサインが閉館

相鉄フレッサインが閉館

開業10年、建物契約満了で

3月29日

江ノ電で名物たこせん

江ノ電で名物たこせん

本社脇に販売所 新スポットに

3月29日

司法書士の無料相談会

司法書士の無料相談会

4月6・20日

3月29日

1周年記念しマルシェ開催

心の壁に”アナ”を

心の壁に”アナ”を

30日、辻堂で交流会

3月29日

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook