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NPO法人自由創造ラボたんぽぽ 不登校の親子に居場所を

コミュニティ社会

掲載号:2021年2月26日号

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江の島周辺で謎解きゲームに参加する小学生ら
江の島周辺で謎解きゲームに参加する小学生ら

 不登校の親子の居場所を提供するため、市内を拠点に、フリースペースや親の会を運営する「NPO法人自由創造ラボたんぽぽ」。代表理事の米澤美法さん(48)=人物風土記で紹介=を中心に、子どもの不登校経験がある母親らが4年前に立ち上げた。先月には「多様な学び」を応援するメッセージを集めた無料の冊子を作成。市社会福祉協議会に配布するなど、活動の輪が広がっている。

 「分かった」「この意味こうじゃない?」。晴天に恵まれた12日、江の島周辺では謎解きゲームに興じる子どもたちの姿があった。母親たちは子どもを見守りつつ、互いに子育てに関する相談や情報を交わしたり。

 屋外に出て五感で外の空気を感じてもらおうと、同法人が不定期で実施する「そとラボ」の一環。謎解きゲーム「江の島トレジャー」に挑戦するため、市内外から約20人の親子が集まった。参加した母親の一人は「子どもも楽しんでいるし、同じ境遇の人たちだから気が楽。素の自分でいられる」と話す。

気軽に話せる場を

 同法人は、不登校の子をもつ親同士が集まる「親の会」が母体。「不登校は周囲の理解を得ることが難しく、親も悩みを一人で抱え込んでしまう」と米澤さん。自身も次男が不登校になった際、気軽に相談できる場を探すことに苦労した経験がある。「不登校に関してだけじゃない。趣味の話や、時には夫の愚痴をこぼしたり。母親が楽しそうに話している姿は、子どもの安心感にもつながる」と説明する。

 親の会で寄せられた「子どもの居場所もない」という声に応えて月2回、本鵠沼と江の島にある市民の家でフリースペースを運営。利用料は1家族300円。好きな日に好きな時間だけ、各家庭のペースで利用できるなど、当事者や経験者の声を活かした運営方法が特徴だ。

 そのほか、北欧で教材として用いられるゲームを活用した部活動も月1回行っている。

学びの形見直す機に

 市教育委員会によると、19年度の市立小中学校の不登校児童生徒数は、前年比78人増の696人だった。16年に施行された教育機会確保法では、学校以外での多様な学習活動を支援する方針が掲げられている。だが、需要の一方でフリースクールの認知度は高くないのが現状だ。米澤さんは「コロナ禍で、世の中の常識や価値観が変わり、改めて教育を見直すいい機会。不登校は自身の大切な学びの時間なので、前向きに活用してほしい」と話した。
 

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