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公開日:2021.10.01

「東リ町」アートで賑わいを
老舗14店に展示、あすから

  • 実行委員代表の西永さん(右)と商店街店主ら



 旧東海道藤沢宿から江の島へと続く「江ノ島道」の中ほどに位置する片瀬の「東リ町」。この地域を芸術を切り口に発信しようと、商店をギャラリーに見立て作品展示を行う「東リ町アートフェス」があす10月2日(土)から初開催される。住民らによる実行委員会は「歴史ある町内にアートを取り入れ、新旧の市民の交流が生まれれば」と期待する。





 寺社・仏閣に囲まれ、アーケードが残る青果店や米店、喫茶店などが並ぶ片瀬3丁目。約200mにある通りの14店舗を会場に、市民や藤沢ゆかりのアーティストら50人が手掛けた水彩画や陶器など計100点を展示。期間中の土曜日を中心に密蔵寺でライブ演奏なども予定されている。





 発起人は会社員の西永雄二さん(50)=片瀬海岸。これまで片瀬諏訪神社の例大祭で「東リ町」の世話人を務め、「いつか町へ恩返しを」と考えていたことがきっかけ。コロナ禍で祭りが中止となる中、来訪者に開かれた商店でのアートフェスを発案した。片瀬在住のアーティスト・Y.EPIROMAさんとともに企画を進め、商店街・片瀬中央商交会の協賛のもと開催にこぎ着けた。





住民発案で初開催





 同商交会会長で「かねはち米店」の金子皓さん(81)によると、この地域はもともと「大工や鍛冶屋など職人が多かった」という。昭和20〜30年代には50店舗が軒を連ねたが、高齢化などから次第に店を閉じ、現在は24店舗。住宅地も増え、転入者が増えた。西永さんも20年前に転入してきた一人で「祭りなどで、新旧の住民がゆるやかに交流してきたところが魅力」という。





 金子さんは「江ノ島道は散歩する人が多い。足を止め、商店を訪れるきっかけになれば」、西永さんは「作品と町の魅力を感じてもらい、移住や空き店舗での開業など地域の活性化につながれば」と語った。





 常設展示は10月16日(土)まで。午前10時から午後5時。日曜・水曜と各店定休日は休み。詳細はインスタグラム「東リ町アートフェス」へ。

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