藤沢市は12日、今夏に藤沢市内の3海水浴場(片瀬西浜・鵠沼、片瀬東浜、辻堂)の来場者数が約132万3500人だったと発表した。昨夏は新型コロナウイルスの影響で途中休場を余儀なくされたが、今夏は独自の休場基準を設定。感染対策を徹底したことなども奏功し、コロナ禍以前の8割まで客足が戻った。
市のまとめでは、海水浴場開設期間中の7月1日(辻堂は16日)から8月31日までの来場者の内訳は片瀬西浜・鵠沼が約100万4800人、東浜が31万3375人、辻堂が5400人だった。
100万人を超えたのはコロナ前の2019年以来3年ぶり。途中休場した昨夏と比較すると約2・3倍で、19年と比べても14・7%の減少幅にとどまる。7月は同年比で天候に恵まれたことなどが要因となり、40・1%増。8月はお盆時期に台風が接近したことや感染者の全国的な急増による出控えが影響し、25・8%減となった。
市はスマートフォン位置情報のビッグデータに基づき、人流を分析。100万人を集客した片瀬西浜・鵠沼海水浴場の居住別では県内が57%で最多。東京都が26%、埼玉県7%、その他5%、千葉県3%、群馬県2%と続いた。過去5年間で見ると、県内からの来訪者割合が減少し、東京都や首都圏からの来訪者の割合が増えている。
一方年代別では40代が最多で27%、30代25%、20代22%、50代12%、60代7%、70歳以上5%。年齢層の割合はコロナ前とほぼ同じだった。
今夏、市夏期海岸対策協議会は、医療体制のひっ迫度合を客観的データとして数値化(100点満点)し、科学的根拠に基づいて判断する休場基準を設定。市観光課によると7月1日以降、20〜50点で推移した。
同課では「行動制限がない夏だったことに加え、海の安心安全を可視化したことで地域の協調を得られたことも結果につながった」と話した。
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