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藤沢版 公開:2022年10月21日 エリアトップへ

「モルック」で熱くなれ 昨春協会発足「誰でも一緒に」

コミュニティスポーツ

公開:2022年10月21日

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ピンを目掛けてモルックを投げる川口さん
ピンを目掛けてモルックを投げる川口さん

 フィンランド発祥のスポーツ「モルック」を通じ、地域の交流を深めようと活動している団体がある。昨春発足した「湘南藤沢モルック協会」(川口勇喜夫会長)だ。経験や運動神経に関わらず多世代が一緒に楽しめるのが最大の特徴で、会員らは「年齢や障害の有無も関係なく一緒にできる。競技の普及とともに地域のつながりを深めたい」と熱を上げている。

 「カコン」

 1日の昼下がり、秋葉台公園の一角で木と木がぶつかり合う小気味良い音が響いた。40〜70代の男女9人が木の棒を下手投げし、命中すると「うまいね」「惜しい」など歓声や拍手が送られる。

 ルールはいたってシンプル。「モルック」と呼ばれる木の棒を投げて1から12の数字が書かれた12本の木製ピン(スキットル)を倒し、先に50点ぴったりに得点したら勝ちになる。

 一方、単純なルールがゆえの奥深さもある。倒れたピンはその場で再度立てるため、ゲーム終盤になると広く散らばっていく。数字の計算や相手との駆け引きも生まれるため、集中力も必要だ。

 下手投げであれば投げ方は自由という基本ルールがあり、同協会副会長の小玉徹さん(62)は「棒を横向きに投げれば多くピンを倒せるし、縦に投げるとコントロールしやすい。簡単に見えて実は奥が深い」と競技の魅力を語る。

地域交流深めたい

 協会は昨年4月に発足。市スポーツ推進委員協議会研修部長でもある小玉さんらが発起人となって有志が集まり、現在14人が所属する。

 元々は東京パラリンピックの競技種目でもある「ボッチャ」の普及活動に取り組んでいたが、室内で行うルールがコロナ禍で妨げに。そんなとき、各地でじわりと競技人口が増えているモルックのことを知った。

 「屋外で道具さえあればできる。老若男女関係なく、ハンデもない」と小玉さん。スポーツ振興はもちろん、障害者を含めて地域交流を深めるにはうってつけだった。

 活動は毎月第1土曜日の午後2時から。秋葉台公園の自由広場で一般参加も歓迎する。地道な活動だが、将来的には大会の開催なども視野に入れているという。

 小玉さんは「皆で一緒に楽しめるスポーツ。モルックを通じて地域のつながりも深められたら」と話した。問い合わせは小玉さん【携帯電話】090・3230・6722。

湘南藤沢モルック協会のメンバーら
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