藤沢市内にある江ノ島電鉄の6駅で、周辺の特色にちなんだ題材で装飾する「アートな駅」への”変身”作業が行われている。4月に開幕する江の島国際芸術祭に合わせ、同電鉄が企画。アーティストらが手掛けた装飾には見た人の心を弾ませる仕掛けが散りばめられており、同電鉄では「各駅を起点とした新たな魅力を発信し、駅に訪れるきっかけ、地域を散策する楽しみを創出していく」としている。
波を待つサーファーのシルエット。水色を基調にしたポップなデザイン。湘南海岸公園駅では、海や公園をイメージしたアート装飾が27日までにほぼ完成した。
手掛けたのはアート集団「Eastside Transition(イーストサイドトランジション)」。共同代表の乙部遊さん(39)と野崎良太さん(同)は藤沢西高校の同級生で、湘南を拠点に壁画やシャッターアートなどの作品を生んでいる。
テーマは「わくわく はっけん ぼうけん えのでん」。藤沢、石上、柳小路、鵠沼、湘南海岸公園、江ノ島の全6駅が、春の大型連休をめどに浮世絵や蓮、白鳥など駅周辺の特色にちなんだアートで装飾される予定だ。
ニューヨークでの活動が原点の乙部さん。「駅は市民に愛される場所だった」といい、6駅がより地域住民や観光客に親しんでもらえるようコンセプトを練った。
駅舎やホームの装飾だけでなく細やかな遊び心が随所に光る。湘南海岸公園駅入り口の隅を見ると、トイレの表示で使われるピクトグラム。江の島の排水溝から飛び出した絵文字が駅の中を冒険し、宝の「スケートボード」を手にし、「聖地」である鵠沼海岸に向かうというストーリーだ。
「期待値以上の作品。芸術祭後も残していきたい」と同社。乙部さんは「気づいた人も気づかない人も、思い思いに作品を楽しんでもらえたら」と話した。
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