約30年前、ネジを扱うメーカーから、手書きのメモで行っていた在庫管理をもっと正確にできないかと相談を受けた。突然の話に驚いたが、線を書くのが得意な電子組版など当時の技術を駆使し、数万通りのバーコードを印刷。6年間で数億円を売り上げた。「7年目からは電子化が始まった。紙からデジタル社会への転換期を当事者として経験した」と振り返る。
横浜市の高校を卒業。印刷の専門学校に通った後、実家の印刷会社に就職しようとしたが、父の意向からさまざまな会社で5年ほど修業を積んだ。実家に戻った後も勉強の日々。父からの「常に創造をすることで人間は生きる」という教えを胸に、仕事に励んだ。
現在は社長業と共に、県印刷工業組合の常務理事を務める。今回の表彰については「組合の人が自分の仕事を推薦してくれた。人は一人では生きていけないと実感した」と感謝を述べる。
印刷の未来について「デジタル化が進んでも、紙は人に必要とされる。経験を活かし、若い人に助言していきたい」と展望を語った。
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