埼玉県で1月28日に開催された「関東柔道『形』競技大会」の「投の形」で、六会中学校3年の米谷隆汰さん(15)と同校2年の仲山和輝さん(14)のペアが第3位に入賞した。
形競技は、2人1組で技を掛ける側の「取(とり)」とそれに応じる側の「受(うけ)」に分かれ、技と礼法、全体の流れの正確さや美しさなどを競うもの。ふたりは同月上旬に行われた県大会で優勝し、関東大会でも息の合った迫真の演武を披露した。「大きな失敗がなく入賞できたことはよかったが、全国大会にも出たかった」と「取」を務めた米谷さん。仲山さんは「悔しさもあるが、形競技を一緒にやってきてくれた米谷さんに感謝」と話した。
全国を目指すため、県大会から段位や年齢の区分けがない一般の部に出場したふたり。関東大会では、出場選手の中で唯一の中学生ペアだった。彼らが小学生のときから柔道を指導している湘南宮本塾(亀井野)の宮本隆弘塾長は「切磋琢磨を重ねてきた結果をみごとに出した。本人たちにとって自信につながる」と健闘を称えた。
米谷さんは先月、稽古中に指を負傷。手術を受けた翌日も同塾を訪れ、後輩の練習を見守った。「足は動かせるので」と道場のキャプテンとしての責任感を口にした。