藤沢市 2点を重文に指定 大刀と土師器 一般公開も
藤沢市は10月1日、「金銅装単鳳環頭大刀(こんどうそうたんほうかんとうたち)」と「『土甘』銘刻書土師器(とがみめいこくしょはじき)」の2点を市重要文化財に指定した。
金銅装単鳳環頭大刀は6世紀後半のもので、1976年に新林小学校建設に伴う発掘調査を行った際、横穴墓(おうけつぼ)から出土した。刀身は腐食により5つに分裂し、正確な全長は不明だが、90cm前後あったとみられている。中央の王権から下賜(かし)されたものと考えられ、被葬者は地域の盟主であったことが推測されるという。
「土甘」銘刻書土師器は69年に鵠沼海岸6丁目で出土。8世紀後半のもので、口径は12・5cm。内底面に「土甘」という古代の地名が刻まれ、水辺の祭祀などに使用されたものとみられる。「土甘」の名称は735年の「相模国封戸租交易帳(さがみのくにふこそこうえきちょう)」の中に「土甘郷」として記されており、片瀬川と引地川に挟まれた鵠沼地区を中心とした一帯と推測されている。
大刀は11月1日(土)から、土師器は12月16日(火)から、藤沢市民ギャラリーで行われる企画展で一般公開される。
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