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藤沢版 公開:2020年7月10日 エリアトップへ

藤沢市アートスペース 画家・長谷川路可の足跡辿る 市所蔵作品など24点公開

文化

公開:2020年7月10日

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長谷川路可が描いた「自画像」。左が修復前、右が後。市内在住の修復家が手掛けた
長谷川路可が描いた「自画像」。左が修復前、右が後。市内在住の修復家が手掛けた

 日本画や油彩画、フレスコ画、モザイク画など多彩な分野で作品を描き、国内外で活躍した長谷川路可(1897─1967)の足跡を辿る企画展があす7月11日(土)から辻堂神台の藤沢市アートスペース(ココテラス湘南6階)で始まる。「長谷川路可 よみがえる若き日の姿」と銘打ち、市所蔵作品を修復して公開。藤沢ゆかりの画家の画業を読み解く。9月27日(日)まで。



 東京に生まれた路可は東京美術学校(現・東京藝術大学)で日本画を学び、1921年に渡仏。フレスコ画の技術を習得して日本に持ち帰り、31歳のときにはカトリック喜多見教会(東京)で日本最初のフレスコ壁画を制作した。また帰国後10年間は鵠沼にアトリエを構えるなど藤沢にゆかりも深い。

 同展では、21〜27年の渡欧期に焦点をあて、20

年代にパリを席巻した時代の寵児、藤田嗣治との関係や岡倉天心「茶の本」の挿絵の仕事などを紹介。知られざる路可の若き日の姿に迫る。

修復テーマ

 東京都、国立競技場の一角にある一対の巨大なモザイク画。相撲の神、野見宿禰(のみのすくね)とギリシャの女神像が描かれ、旧国立競技場から移設された。前回東京五輪に合わせ、路可と弟子が手掛けた「勝利」と「栄光」だ。

 同展のもう一つのテーマが「修復」。今回展示する24点の内、13点は市所蔵。路可の作品は100年近くが経過していたことから劣化が進んでおり、市は「自画像」=写真=を含む6点を修復した。会場では勝利と栄光の移設と合わせ、修復作業の工程をパネル展示。アートスペースでは「物故作家の回顧展は多いが、美術館とは異なるアートスペースならではの見せ方を楽しんでもらえたら」と話している。

 開館は午前10時から午後7時(入場6時30分まで)。月曜休館。入場無料。問い合わせはアートスペース【電話】0466・30・1816へ。

同時開催スタジオ空間作品に大山エンリコイサム氏が個展

 会場では、ニューヨークを拠点に活動するストリートアーティスト・大山エンリコイサム氏=写真=による個展「スプレイ・ライク・ゼア・イズ・ノー・トゥモロー」を同時開催する。壁や天井にまで広がるエアロゾル(スプレー)塗料による作品群。スタジオ自体を作品化する、氏独自の表現が楽しめる。

 同氏は大学4年間を慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに通い、今回の個展のために約10年ぶりに藤沢へ。1カ月半滞在し、制作を行った。

 会場では、制作の様子を撮影した映像も公開。同アートスペースのユーチューブ公式チャンネルでは展覧会に向けて大山氏が語る動画も配信している。

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

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