小田急線善行駅西口すぐ、赤い屋根とにぎやかなのぼり旗が目印の「揚げ物屋ビーバー」。40年以上続く老舗で、学生が学校や部活帰りに、主婦が夕食のおかずにもう1品と立ち寄り、学生時代からのリピーターも多く通う、地元民に愛される名店だ。
同店最大の特徴は「たいていの食材はなんでも揚げる」こと。定番の鳥皮やポテトはもちろん、アイスやみかん、おいなりさんなど、一風変わった食材も揚げてくれる。メニューは揚げ物を中心に60種類以上あり、中でも「ランチパック(たまご)の素揚げ」は、外のパンがカリカリ、中のたまごがトロっと溶け出しておすすめ。記者も変わり種に舌鼓。予想外のおいしさに驚いた。
1977年に開店。初めは焼きそばや、たこ焼き、お好み焼きなどジャンクフードを販売していたが、近くにファストフード店がオープンしたことから「他とは違う変わったことをやろう」と揚げ物店に。名物の「揚げアイス」は当時の客が、店舗で販売していたアイスを「揚げたら美味しそう」と言ったことをきっかけに生まれたという。今でも常連客の意見を取り入れメニューを刷新するなど「試行錯誤している」という店主の広島健二さん。閉店後に立ち寄るスーパーで「これを揚げたら美味しいかな」と考えるのが日課だという。店主の「常に美味しいものを提供したい」という気持ちがみんなに愛される秘訣だ。
歴史を重ねてきた同店だが、ビルの老朽化や不景気に伴い、2022年4月に閉店予定。現在、別店舗での後継者を募集している。「ビーバーの存続を大いに希望し、経営者として引き継いでも良い人」は同店へ。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|