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藤沢版 公開:2021年1月1日 エリアトップへ

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市民の健康を守るために 新型コロナ「正しく恐れて」

公開:2021年1月1日

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 新型コロナウイルス感染症は未だ収束の気配が見えない。中長期的な視野に立った備えが必要となる中、本紙では健康を守る最前線で活動する「医師」「歯科医師」「薬剤師」のそれぞれの会によって構成される団体「藤沢三師会」の会長による座談会を企画。医療のキーマンたちにウィズコロナ時代の地域医療について話を聞きました。

新型コロナの医療への影響

--感染の広がりを受け昨年4月、政府は緊急事態宣言を発令、その後、収束に向かう兆しもありましたが第2波、第3波が起き感染拡大は止まりません。初期診療を担う開業医や診療所、または薬局には、どのような影響が出ていますか。

鈴木 感染症の流行で、不要不急の外出を控える呼びかけがありました。いわゆる『自粛ムード』が広がり、患者さんが医療機関の受診を手控える動きに繋がっています。診療所やクリニックなどは経営的に大きな打撃をうけ、完全復活には至っていません。

片山 歯科医療機関も同じように厳しい経営状態にあります。日本歯科医師会は政府の緊急事態宣言を受け、不要不急の治療の延期を呼びかけました。さらには「歯科医院は感染リスクが高い」などといった報道やSNSの書き込みを見て通院を手控える人も多く出ています。

齊藤 薬局経営にも同じように影響が出ています。皆さん医療機関への受診を控えていますから、それに伴う処方箋の受け付けが減少していることが一番の原因です。まだまだ薬局を訪れる方が少ないのが現状です。

--藤沢市は昨年4月に、医療従事者や保健所職員の負担を減らすため、PCR検査センターを設置し3月まで延長されています。藤沢市医師会は医師の派遣や運営を行い、また、10月には北休日夜間急病診療所内に発熱患者が対象の外来も立ち上げました。

鈴木 「発熱難民を出さない」「地域医療を守る」「医療従事者を守る」という強い思いでコロナ対策を行っています。大切なのは発熱患者の受け入れ場所を確保し、かつ医療従事者の負担を減らすことです。発熱患者には新型コロナだけでなくインフルエンザなどの患者さんも含みますが、小児科を含む多くの医療機関では診療する部屋や時間を変えるなどの工夫をしています。

外出自粛による健康の二次被害

--外出自粛が求められる中で、無理をして持病の悪化や精神の不調など、二次的な健康被害が心配されています。

鈴木 医療機関への受診控えによる健康への影響は大きいと感じます。例えば、検査の先延ばしでがんが悪化して見つかる。また、定期的な健診ができず疾患が遅れて見つかり、命に係わるというケースもあります。

片山 歯科医院を受診する患者さんは、半年ぶりというケースも多くあります。歯周病予防などは定期的なメンテナンスが必要なので、自粛期間中に症状が悪化してしまい、歯を抜かなくてはいけない場合もあります。

齊籐 薬局は直接患者さんを治療するわけではありませんが、訪れる人の多くは暗い顔をしていると感じています。「コロナうつ」という言葉が出てきたように、自粛で精神的に不安定になっている患者さんが多い印象です。

鈴木 今の状況で心配や恐れを感じる気持ちは分かります。私たちは、今まで当たり前だった普通の地域医療が壊れることがないように、日々感染対策を強化しています。

 コロナを恐れて、他の助かるべき病気で命を落とすことはあってはなりません。安心して地域の医療機関を受診してください。

片山 歯科医院はもともと院内感染防止策を徹底しています。歯を削る際に発生する飛沫などを吸引する装置、口腔外バキュームの導入はもちろんですが、必ずマスクやゴーグル、手袋など防護具を付け、治療に使う機材は滅菌処理を施します。新型コロナの感染が問題となってからは、さらに換気や消毒を徹底していますので、安心してください。

 歯や口の健康を保つことは、免疫力のアップに繋がります。感染症に負けない健康づくりは歯と口の健康維持がとても重要です。

齊藤 薬剤師法の第一条に、「薬剤師は公衆衛生の向上及び増進に寄与する」という文言があります。コロナ禍において、公衆衛生とは消毒薬やアルコール、マスクの手配や供給をすることです。感染拡大初期の段階では、それが滞ってしまい薬剤師として、とても悔しい思いでした。

 薬局では、感染防止対策を徹底しながら、地域の皆さんの手元に消毒薬や医薬品が届く体制を確保する努力を続けています。また、コロナ禍で消毒薬などの不適切な情報が多々見受けられました。薬剤師として正確な情報を伝えたかったし、今後も啓発していきたい。それが皆さんの健康な生活を守ることに繋がると思っています。

ウィズコロナ時代地域医療について

--新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、私たちの生活は変わろうとしています。これから地域医療にはどのような変化があるのでしょうか。

鈴木 感染患者の対応で病床が不足するなど、ベッドコントロールがうまくいかず、医療崩壊のリスクを指摘された地域があります。国は、人口減少に伴い病床数を削減する施策を進めていますが、今回の経験を通じて危機管理を伴う構想が必要だと感じています。診療所ではオンライン診療の活用も進んでいくのではないでしょうか。

片山 歯科医院はウィズコロナの診療について、まずは消毒の徹底、待合室で密にならない予約管理など細心の注意を払うことを大切にしています。新しいタイプの個人防護具やエアロゾル発生感染防御装置の導入などを行う医院もあります。オンライン診療の可能性も模索中です。診療の長期にわたる中断は、生活と健康に悪影響を及ぼします。安心して受診してもらえる環境づくりに努めます。

齊藤 薬をお渡しするときに、薬剤師は患者さんとコミュニケーションを多くとります。安心して薬を飲めるように、薬の説明はもちろん体調や生活習慣なども聞きます。オンラインでの対応は難しさを感じますが、こうした服薬指導をオンラインで行うという時代も近いと考えています。

藤沢市医師会 藤沢市歯科医師会 藤沢市薬剤師会

TEL:0466-22-3401
TEL:0466-26-3310
TEL:0466-22-8664

https://fujisawa-med.com/ https://www.fda8020.jp/ https://fujiyaku.org/

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