21世紀を子どもの世紀に 立憲民主党 衆議院議員 あべともこ
21世紀になって、既に四半世紀が過ぎようとしています。子ども子育て政策について政府は「異次元」という言葉を盛んに強調していますが、異次元とは何でしょうか?
子どもや子育てにかける国のお金を増やすことだととらわれがちですが、少々違うと思います。
過去の思想家に学ぶ
19世紀の思想家でスウェーデン人のエレン・ケイという人がいます。1900年に『児童の世紀』という本を発表し、「20世紀は子どもの世紀に」と主張。子どもは大人と同様に独自な存在であり、子どもの持つ権利が保証されるべきという思想は世界に大きな影響を与えました。
日本でも大正時代には赤い鳥などの童話や童謡が生まれていきます。子どもの心が大切にされ、のびのびと空想力を持ち、自由であることを大人が考えた時代です。でも、こうした流れも残念なことに2つの世界大戦の中で忘れ去られていきました。
子どもの権利実現を
第二次世界大戦が終わり、世界は再び悲惨な戦争をしないための国際的な取り決めも強めていきます。1989年、子どもの権利条約が国連で採択され、日本では94年に発効されました。
平和は、身を守る術を持たない子どもたちには絶対不可欠な環境です。そして健やかに育ち、学び、可能性を開いていくこと。また自分の意見をしっかりと受け止められること―などが子どもの権利と考えられました。
戦禍の終焉を
21世紀を平和な世界としなければなりません。ウクライナやパレスチナの戦争を終結させるのは大人の責任です。
子どもの健康の保障のため、医療費の無償化も進めなくてはなりません。教育も本来無償で届けられるべきです。意見表明の仕組みがもっと充実すれば、子どもたちはどんどん自信を深めていくでしよう。
環境問題もエネルギー問題も、未来を子どもたちに渡すために今何をすべきかが問われています。しっかり政治に取り組みたいと思います。
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