歳費50% カットは否決 3月に再上程の意思 大磯町議会
1月20日におこなわれた大磯町議会臨時会で、町長・副町長・教育長の給与・期末手当を半分にする改正案が反対多数で否決された。この提案は中崎久雄町長が昨年の町長選挙で公約として掲げたひとつ。厳しい大磯町の財政事情を考慮し、削減分を他の事業費に充てようとしていたが議会の同意は得られなかった。
採決は反対7、賛成5だった。反対した議員からは「教育長が不在なのに歳費削減案を出すのはおかしい。まずは選任し、了解を得た上で出すのが筋」と今回の提案に異議を唱えた。また、「給与・基本手当を半分削減とは聞こえはいいが本当に良いことなのか疑問。これから政治を志そうとする次の世代の人たちの芽をつぶしかねない」という慎重論も。また、「特別職の歳費は自分で決めるものではない。プロセスを無視している」という声もあった。
一方、賛成した議員は「町民が公約を読み、そして選ばれたのが中崎町長。町長の公約を拒否する理由はない」と話した。また同議員は、「今回の件で多くの町民から意見をもらった。それは、逆に議会に目を向けてくれたということでうれしい。否決は町長や賛成した私たち議員、支持してくれた町民にとっては残念な結果だがこれからも努力していく」と話していた。
中崎町長は、「公約が実現できるよう、改めて3月議会に上程していきたい」と話し、3月議会で再度上程し議会の同意を得たいとしている。歳費が半分カットになると3人の合計1674万2千円が削減される。
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