銀座の屋上で落花生栽培 渡辺さん(大磯町)らが栽培にチャレンジ
6月14日、大磯の落花生(なんきんまめ)の豆が東京銀座の銀座ブロッサム・白鶴酒造東京支社の両ビルの屋上農園に植えられた。初めてのビル屋上農園での落花生栽培に、関係者は心を躍らせている。
屋上農園は、NPO法人銀座ミツバチプロジェクトが手掛けているもの。同法人は銀座のビル屋上でのミツバチ飼育を通して銀座の環境と生態系を感じるとともに、採れたハチミツ等を用いて銀座の街との共生を図ることを目的に活動している。屋上農園は、ミツバチが安心して良質な蜜を集められるような環境作りに取り組んでいる中で誕生したもので花畑や田んぼ等がある。今回、同プロジェクト(養蜂講座)を学んだ大磯町在住の三好正則さんが橋渡しとなり、大磯町内で落花生栽培を行っている渡辺尭さんの協力を得て銀座の屋上農園での落花生栽培に挑戦した。
明治4年に横浜の知人から異人豆と称する豆をもらい、日本で最初に栽培を手がけたとされているのが、大磯町寺坂の渡辺慶次郎さん、二宮町釜野の二見庄兵衛さん。渡辺尭さんはその渡辺慶次郎さんの血を引く落花生栽培農家。6月14日、渡辺さんと三好さんは銀座のビル屋上農園に出向き、地元の中学生や銀座社交料飲協会のメンバーほか関係者とともに落花生の種まきを行った。「はたしてビルの屋上で落花生は育つのか。初めての試みに不安はあるが楽しみのほうが上回っている。この心境は、慶次郎さんが、栽培方法も分からないまま落花生栽培に挑戦した時の思いと同じなのかな」と渡辺さんは話す。
順調にいけば、9月〜10月には収穫時期を迎える。
|
|
|
|
|
|