囲碁ファン必読の本
大磯町在住の村瀬有さん＝「人物風土記」で紹介＝が、独自の発想と科学的アプローチで囲碁の奥深さを探究し、『石のもつエネルギー 囲碁の科学と哲学』を著した。
村瀬さんは界面科学・機能性材料を専門とする科学者。碁石の位置とその間に働くエネルギーなどを数値化して、積算エネルギーと勝敗の関係を研究。実戦譜で解析を試み、白石と黒石のうち、総エネルギーが小さい方が勝つという理論を打ち立てた。
「他国の厚い壁に阻まれている日本の囲碁にイノベーション（革新）が必要だと感じて書いた。囲碁愛好家に活用してもらえれば」と村瀬さん。発売所／丸善出版。本体２２００円＋税。
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