大磯町の高来神社で春の例大祭が4月17日(金)から19日(日)に行われる。
見どころは、神輿を担いで高麗山の急な男坂を一気に駆け上がる勇壮な山神輿。17日午後6時に神霊を乗せた神輿が境内を出発。ケヤキ造りの頑丈な神輿を担ぎ手たちが持ち上げ、正面の大綱と左右の横綱を引き手たちが巧みに操り、引っ張りあげるようにして一直線に山頂を目指す。
上宮に3日間安置された神輿は19日の午前11時30分から還御。緩やかな女坂を下って神社に戻る。午後2時から境内で昇殿神事を執り行い、巫女による「浦安の舞」を奉納する。
山神輿は同町指定民俗資料(無形文化財)に指定されている。最大45度の急斜面を登る「山上渡御」は、370年以上前の江戸時代に始まったといわれる神事。昔、旧暦の3月18日に農具や種物を商う市が開かれ、多くの人が集まる騒がしさを避けるために、神霊を山頂の社に仮宿させるようになったことに由来する。
18日と19日には午前9時から高来神社周辺で植木市が開催される。
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