認知症の人と家族を見守る「認知症サポーター」の養成講座が、大磯警察署(磯野正彦署長)で1月28日に開かれた。行方不明や詐欺被害、万引き行為などで事件・交通事故の当事者になった認知症高齢者と接する機会がある警察官が、認知症に対する理解を深め、対応の心得を学んだ。
介護施設レストヴィラ大磯の轟梅次ホーム長が講師を務めた。認知症は脳の病気で日常生活に支障をきたす状態を指し、誰でもなる可能性があることや症状などについて説明した。
「腕に包帯をしている人がいれば『大丈夫ですか』と優しくするように、認知症の人は頭に包帯を巻いていると思って対応してほしい」と轟ホーム長。認知症の人と出会った際は「笑顔でゆっくり話しかける、視線を合わせる、1回に一つのことだけ簡潔に伝えるといった具合に、安心感を与えるコミュニケーションをとることが重要」と伝えた。
同署生活安全課の宮治泰三課長は「丁寧に話を聞くことを心がけたい」と話した。
厚生労働省の推計によると、2013年の認知症高齢者は約462万人。65歳以上の7人に1人の割合で、10年後には5人に1人になるとの予測。認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、全国の地域・学校・職場などで認知症サポーター養成講座が開催されている。
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