中崎久雄大磯町長は、JR大磯駅の発車メロディー変更について前向きな姿勢を見せた。
2月25日の町議会3月定例会で、奥津勝子議員の一般質問に答えた。
奥津議員は、地域ゆかりの曲を駅の発車メロディーに採用している近隣自治体を挙げ、「大磯町も、日本で最初の海水浴場を開設した地として『われは海の子』に変更してはどうか」と発案。中崎町長は「町の魅力をどのように伝えていくかは大きな課題。『われは海の子』は、まさに海を歌った歌であり、湘南発祥の地、海水浴場発祥の地である大磯町のイメージに合っている」と、発車メロディー変更による観光振興案に理解を示した。
JR東海道線では、茅ヶ崎駅がサザンオールスターズの『希望の轍』、平塚駅では湘南ひらつか七夕まつりを連想させる『たなばたさま』、二宮駅も、菜の花の開花に合わせた期間限定で『朧月夜』を使用するなど、5つの駅で「ご当地ソング」が流れている。平塚駅と二宮駅に挟まれた大磯駅に独自の発車メロディーがないことを受け、奥津議員は「町民からは寂しいという声もある。ぜひ早い段階で実現できたら」と要望した。
質問を受けて答弁した森田敏幾参事は、「二宮町では、観光協会、民間団体主導のアンケート調査で9割を超える賛成意見を得られたことなどが、JRの求める変更要件を満たすことにつながった」と、地域全体の盛り上がりが必要と強調。大磯町でも観光協会によるアンケート調査の準備が進んでいることに触れ、「機運の高まりが必要という点では、行政としても協力していきたい」と話した。
発車メロディーの導入時期について、奥津議員は海水浴シーズンの観光PRに向けて海開きの季節を提案。森田参事は、駅の開業記念や自治体の施行記念といった節目の年に合わせて変更するケースもあるとして、大磯駅開業から130周年の2017年、町政施行130周年にあたる2019年といった具体例を挙げた。
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