大磯町は公共交通の空白地帯を解消するため、西小磯東区の一部地区の住民を対象に、予約型乗合タクシーの実証運行を4月1日から始める。
同タクシーは利用できる地域と目的地を限定し、予約に応じて走る。目的地は、東ルートが町役場・大磯郵便局・町立図書館・大磯駅、西ルートがヤオマサ大磯店と東海大学医学部付属大磯病院の計6カ所。地区内30ヵ所に乗降場所を設けた。
運行時間は平日午前8時から午後6時までの30分間隔。乗車したい便の運行30分前までに予約センター(伊豆箱根交通大磯営業所)へ電話する。午前8時の1便は前日までに予約。土日と祝日も電話予約を受け付ける。
片道運賃一人500円。障害者と介助者1人までは同250円。同じ目的地の複数の利用者がまとまって予約すれば割引料金が適用される。保護者同伴の未就学児は無料。
乗合タクシーを利用するには事前登録が必要。申請書を役場2階都市計画課で配布している。町ホームページから入手することも可能。必要事項を記入し、郵便またはファックス、Eメールで送る。申請後約1週間で登録証が発行される。
坂道の多い赤坂台を含む西小磯東区の一部区域は路線バスの停留所まで遠く、車を持たない高齢者などの移動手段確保が課題となっていた。同地区の住民らが2012年に地域交通推進の会を設立。検討会を重ねてニーズ調査を行い、昨年4月に乗合タクシーの導入を町へ要望した。同会と町、交通事業者が協働し、今年度から新しい公共交通事業を開始することに至った。
実証運行は1年間の予定。町は利用状況や運行方法、料金などを検証したうえで本格運行へ移行していく考えだ。「買い物や通院、外出時などに積極的に利用してほしい」と話す。
問い合わせは町都市計画課【電話】0463・61・4100。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|