戦前の教会建築を今にとどめる大磯教会で9日、講演会と見学会が行われた。
昨年3月に老朽化に伴う改修工事を終え、今年2月に礼拝堂と入口の門柱・塀が国の登録有形文化財、6月には建物が大磯町景観重要建造物に指定されるなど、建築遺産としての価値が高まる教会を広く知ってもらおうと町生涯学習課が企画。40人を超える町民が参加した。
講演では、鈴木憲二牧師が教会の成り立ちや沢田美喜、新島襄、島崎藤村といった大磯ゆかりのクリスチャンと教会との関連性、一度は建て替えが検討された教会を保存改修することになった経緯を説明。改修設計を担当した日本建築学会関東支部の建築士・田代洋志さんによる工事内容の解説では、西洋の教会に見られる意匠との類似点や、費用を抑えながら文化財としての価値を高める設計方針、改修にまつわる裏話などが語られ、参加者は地域に残る希少な教会建築の背景について興味深そうに耳を傾けていた。
講演後の見学会では、2階の和室や礼拝堂奥の集会室などが公開された。
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