大磯町の特産品として普及を目指すマコモダケが、収穫最盛期を迎えた。西小磯で3年前から栽培に取り組む西方安雄さんは、9月下旬に収穫を開始。早朝5時ごろから水田に出て多いときは1日に約4、500本を刈り取る。8月の長雨の影響からか「あまり大きく成長していないけれど、味は抜群」と胸を張る。
西方さんら3軒の農家が耕作放棄地を活用してマコモダケを生産。「大磯マコモ研究会」を組織し、マコモの里づくりも進めている。今年は同会の活動を支援する町の補助金を受けてパッケージ袋やPRキャラクターを描いた店頭看板、チラシなどを製作した。消費拡大を図ろうと、大磯産マコモダケはおもに横浜方面のスーパーに卸されており、11月中旬ごろまで約1トンの出荷を見込む。
イネ科のマコモダケは高さ2mほどに株が成長し、根元にできる新芽が食用にされる。ほのかな甘みと歯触りのよい食感が特徴で、和洋中さまざまな料理やサラダに使える。マコモダケを使ったメニューを提供する地元の飲食店も少しずつ増え、西方さんは「大磯町の活性化につながれば」と期待する。
町内の地場屋ほっこりとJA湘南の農産物直売所あさつゆ広場=平塚市寺田縄=で販売。15日の大磯市(雨天中止)にも出品される。
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