4月からのコミュニティスクール(学校運営協議会制度)導入を前にした3月31日、二宮町の一色小学校で同制度について知る集いが開かれた。同小学校区地域再生協議会の学校連携部会が主催。同校の古正栄司校長と府川陽一教育長が説明役を務めた。
府川教育長は、コミュニティスクールを取り入れる背景に現代の家庭の孤立や地域社会との結びつきの希薄さ、子どもたちを取り巻く教育課題があることを指摘。同制度のもとで学校運営協議会が地域と学校、家庭をつなげる役割を果たし、学校と子どもを核とした地域のつながりや安心・安全な教育環境づくり、地域の人材の知識や技能を生かした学習などを展開していくことを述べた。
また、ケネディ元米国大統領の有名な演説を引用し、「子どもたちが将来の二宮町のために何ができるかを学び、考えていける学校になることを期待する」と話した。参加者との意見交換も行われ、「学校の安全を守るうえで、コミュニティスクールの間口をどこまで広げるか」といった課題も上がった。
文部科学省のまとめによると、国が推進するコミュニティスクールは2017年4月1日時点で全公立小中学校の約1割にあたる3398校で導入。二宮町は今年度、一色小学校をモデル校に同制度を始め、来年度は他の町立小中学校4校もコミュニティスクールに移行する。
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