「地域の人が集い、煎茶を飲みながらゆったりと過ごしてもらえれば」。二宮町百合が丘の住宅街で家の一室を集いの場として提供し、煎茶を振る舞う夫婦がいる。
佐野道夫さん(62)とルリ子さん(59)夫婦は、今年5月に道夫さんの実家の和室を活用し「日本茶 碧寧太」を始めた。3年前、定年を機に実家の活用を考えていた夫妻に浮かんだのが、和室で生徒たちに茶道を教えていた亡母の姿だった。「抹茶は出せないけれど煎茶なら」と茶の勉強を始め、2人で茶農家にも出かけて茶づくりを見学した。また「どんなに良い茶葉でも、淹れ方を知らなければおいしく飲めない」とルリ子さんが日本茶アドバイザーの資格を取るなど準備を進めてきた。
開業しているのは金・土・日曜の午前10時から午後4時まで。丸テーブルに6人が座るとちょうど良い広さで、窓からは庭の花木が眺められる。利用料は1人500円で、自然を生かした茶草場農法で育てられた掛川茶と川根茶から、茶葉や淹れ方の異なる3杯の煎茶と茶菓子のコースが提供される。茶葉の購入も可能。「百合が丘も高齢化が進んでいる。遠くまで出かけなくとも気軽に集い、心を休められる場所になれれば」と佐野夫妻。
(住)二宮町百合が丘1の3の6/【携帯電話】090・4201・3235
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