震度5強以上の地震が発生したことを想定し、二宮町内の幼稚園と保育園、小中学校で一斉避難訓練と子どもの引き取り訓練が15日に行われた。
午後1時30分、全町民を対象に防災行政無線で緊急地震速報の訓練放送が流れた。二宮小学校では「静かにして自分の身を守る行動を取りなさい」と校内放送があり、児童はすぐさま指示に従い、防災頭巾を被って机の下へ。揺れが収まるまでの約1分間、体を丸めた姿勢を取り続けた。
1年1組では子どもたちが、「押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない」を意味する避難時の決まりごとの合言葉「おかしも」について復習。「(緊急地震速報のチャイム音を聞いたときは)どきどきした」などと訓練の感想を口にした。
児童は、親や祖父母など引き取り人として事前に学校に登録している保護者の到着を待ち、担任教諭の確認のもと学校を出た。幼稚園児と小学生がいる保護者の女性は「子どもの性格を考慮して(年上の)娘の引き取りを先にしました」。中学生は教諭の付き添いで集団下校した。
同町の幼保小中15施設すべてが同時に実施する避難訓練と引き取り訓練は、これが初めて。昨年度まではそれぞれの園と学校の日程で行っていた。
町防災安全課は「きょうだいを複数の場所で引き取る場合もある。今回の訓練を機に、余震や道路の損壊なども想定して引き取りに行く順番や道のりを確認し、各家庭で災害への備えをしてほしい」と呼びかける。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|