大磯町の介護予防事業「おおいそアンチロコモ教室」の2018年度大測定会が6月13日に保健センター、14日に国府支所で開かれ、40代から90代までの町民約100人が現在の体力や認知機能を測定した。結果を元に個人の状態に合わせた運動指導が行われ、半年間の変化を調べる。
運動・認知機能が向上
同教室は関節や筋肉などの衰えによって立つ・歩くなどの運動機能が低下する「ロコモティブシンドローム」(=ロコモ)の改善に向けて、ロコモの度合いを判定する「ロコミル」と合わせて大磯町と東海大学体育学部、アルケア株式会社が連携し2014年度から取り組んでいる事業。健康寿命を延ばし、医療費抑制などにつなげることを目的としている。これまでに測定を受けた町民1000人のうち6割がロコモに該当し、運動指導の結果、脳機能の活性化や下肢筋力の向上などの効果がみられたという。
今回の大測定会では歩行やバランスの能力、下肢筋力の測定などに加えてタブレットを使った認知機能チェックも実施。参加者はサポートスタッフの東海大生らと「結構難しいね」「これはもっとできるようになりたい」など結果に一喜一憂しながら測定に挑んでいた。昨年から参加している70代の女性は「指導されたメニューを家庭で実践していたら、階段の昇り降りなどが楽になった。独り暮らしなので健康が第一。これからも運動を続けて、できるだけ医者にかからないようにしたい」と効果に期待を寄せる。
東海大学体育学部生涯スポーツ学科の野坂俊弥主任教授は「今年度は事業計画の最終年度で集大成の年。体力向上や医療費抑制への効果を検証し、大磯で構築したノウハウを全国に広めていきたい。また将来、健康運動指導士などを目指している学生たちにとっても今日は良い経験になったと思う」と話している。
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