第2次世界大戦中、ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人難民のために独断でビザを発給し約6千人の命を救った日本人外交官、杉原千畝。その功績を紹介する特別展が、6月30日と7月1日に大磯町国府本郷の聖イエス会国府教会(諏訪正仁牧師)で催され、2日間で約400人が来場した。
「暗やみに光を灯した人」と題したこの展示会では、広島県福山市にあるホロコースト記念館が収集した杉原に関する貴重な資料を展示。杉原の生涯を伝えるパネル展示や難民を救った「命のビザ」の複写の展示、杉原の発給したビザで自身と家族の命を救われたジョン・ストシンガー博士が2011年に記念館を訪れた際に語った証言映像などを公開した。
他者のために行動
特別展には横浜や川崎などからも来場者があり、じっくりと時間をかけてパネルを眺める人や熱心にメモをとる人もいた。平塚市から訪れた平岡美恵子さん(86)は「日本人にもこんな立派な人がいたと思うとうれしくなる」と目を潤ませ語った。
諏訪牧師は「遠方からも多くの人に足を運んで頂き、皆さんの関心の高さを感じた。個人でも国家でも自分さえよければという風潮がある今、他者のため、平和のために自分のできることをした杉原さんの生き方から学ぶことがたくさんある」と話した。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|