振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、大磯警察署(松嶋誠署長)は7月12日、中南信用金庫本店職員の安西若菜さんに感謝状を贈呈した。
安西さんは6月28日、高額の預金を引き出しに訪れた80代の女性に対応。リフォーム工事の代金を知り合いの大工に手渡しで払うことなどを聞き、上司に相談した。信用金庫から連絡を受けた同署員が女性と話をして息子を騙った詐欺だと分かった。
「当日も防災行政無線で振り込め詐欺に注意するようにという放送が流れていました。お客様の大切な預金を守ることができて良かったです」と安西さん。
同署によると、今回の手口はこうだ。女性宅に息子や病院関係者を名乗る者が「喉の調子が悪い」「息子さんの喉に腫瘍が見つかった」などと偽って電話。その後、動揺した息子が財布や鞄、仕事の取り引き先に支払う800万円を失くしたので、不足分の360万円を用意してほしいと要求した。
同署管内では今年1月から7月12日まで8件の振り込め詐欺が発生。被害総額は1243万円に及ぶ。一方、金融機関や警察官によって9件の詐欺を防いだ。5月23日には横浜銀行二宮支店の窓口担当者が被害を食い止めた。
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