二宮町の魅力やまちづくりへの提言を発信する地域コミュニケーション紙「しお風」の創刊20年を記念し、冊子「湘南♡風と星物語〜湘南みかん風の二宮まち散歩」が刊行された。同紙を発行するまちづくり工房「しお風」代表の神保智子さんが、活動の集大成として執筆・編集と版製作も行った。
吾妻山・袖ケ浦海岸・みかん山の3章に分け、二宮の大地の成り立ちと特異性、吾妻山にまつわる伝説、戦前まで続いていたという独自の七夕の風習、名産品の落花生、東京大学果樹園跡地などについて説明している。
なかでも吉田茂邸を手掛けた建築家の吉田五十八が設計した旧山川秀峰・方夫邸と、東大跡地に残る大正・昭和期の建物に関しては、豊富な写真とともにその価値を紹介。二宮町の地形や歴史、生活文化を知るガイド本となっている。
「しお風」の発行回数は今年5月で99回を数えた。二宮の魅力を掘り下げる地域探検ツアーやマップ制作、写真展の開催、青少年育成と地域活性化などにも取り組んできた神保さん。「町外から訪れた人が『素敵な町』と言ってくれる二宮の魅力を今のうちに記録として残し、伝えていきたい。後年、地域に興味を持つ人がこの冊子を参考にしてもらえたら嬉しい」と話す。
B5判カラー124ページ。700部発行。地元近隣市町の図書館と二宮町立小中学校などに寄贈された。記念誌に関する問い合わせは、まちづくり工房「しお風」。【メール】shiokaze@mj.scn-net.ne.jp
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